2024年11月13日

プロテクト予想



第30回シーズンのドラフトも開催間近。
今回は、各球団のプロテクト動向を予想してみよう。



【津軽石】(サラリー:3720)

◎:高橋宏斗 山本祐大
○:宮城大弥 戸郷翔征 細川成也 清宮幸太郎
△:桐敷拓馬 松山晋也

<評>
記号を付けた候補は上記だが、本当の候補は10人を上回る。
質量ともにトップクラスの面々で、選考には頭を悩ませそうだ。

まず間違いないのが、今季のセ最優秀防御率の高橋宏斗だ。
急成長を見せた若手捕手の山本祐大も、年俸が安くプロテクト濃厚だろう。

実力的には左の宮城、右の戸郷と球界を代表する先発投手は押さえたいところ。
しかし、年俸が高い点を、ドラフト序盤で緊縮する傾向のあるGMがどう考えるか。
支出を抑えるなら、今季好調のセットアッパー、桐敷と松山が候補になる。

他チームならほぼ確定と思われる細川成也、清宮の強打者も今回はボーダーライン。
森下翔太、村上頌樹らも、今回の津軽石であれば残念ながらプロテクト漏れだろう。

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【岩手】(サラリー:3530)

◎:周東佑京 辰己涼介  
○:佐々木朗希 牧秀悟 伊藤大海 隅田知一郎
△:近本光司 山崎伊織 今井達也 ペルドモ

<評>
津軽石をさらに上回る候補の多さを誇るのがこの岩手だ。
投打に選り取り見取り。誰を選んでも相当なアドバンテージを得られそうだ。

全員◎クラスではあるが、俊足選手を好む傾向から考えると、周東と辰己は外せない。
チームの顔でもある近本も候補だが、年俸の高さもあり、この2人よりは優先度が低いか。
球界屈指の二塁手の牧も、年俸さえ気にしなければ抑えたい人材だ。

意外に微妙なのが至宝佐々木朗希の去就だ。
今オフの米球界挑戦により、今回で最終シーズンとなる点をどう考慮するか。
佐々木以外にも、伊藤、隅田、山崎伊織と先発投手の候補は多い。
大穴として、日本球界に出戻った救援右腕ペルドモもマークしたい。

上記の他にも、小園、門脇、今井、坂倉らが控えている。
これだけ候補が揃っていれば、前々回のように5人を超えるプロテクトに踏み切る可能性もある。

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【福島】(サラリー:3840)

◎:万波中正 吉川尚輝 
○:村上宗隆 小郷裕哉
△:中野拓夢 青柳晃洋 伊藤将司 矢野雅哉 

<評>
今回の福島は、どちらかというと打者に候補が多そうだ。

まず、リーグでも指折りの外野手として地歩を固めた万波は今回も残留だろう。
卓越した二塁守備で盛り立てる吉川尚輝もリスト入り濃厚だ。

セの二冠王に輝いた大砲の村上も有力候補だが、気になるのはやはり年俸。
しかし、資金は潤沢な福島だけに、可能性は十分ある。
年俸を抑えにかかるなら、伸び盛りの小郷や矢野が候補になりそうだ。

チーム独自の方針として、青柳、伊藤将司、中野ら前回までの中心選手の処遇も気になるところ。
可能性が0ではないものの、プロテクトリスト入りまでは無いと見るのが順当か。

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【田老】(サラリー:3460)

◎:栗原陵矢 森原康平 郡司裕也
○:近藤健介 栗林良吏 森下暢仁
△:赤星優志

<評>
前回は候補の薄さに悩まされた田老だったが、今回はだいぶ状況も改善されたようだ。

そんな中、最大の注目点は何といっても近藤健介の動向だ。
パの首位打者に輝いた打撃に加え、走守もスケールアップ。
球界屈指の野手といってもよいが、いきなり550という高年俸を出してくるだろうか。

その近藤の同僚である栗原は、まずリスト入りが間違いない。
日本シリーズの胴上げ投手森原も自身初のプロテクトが有力。
捕手もこなせる強打のユーティリティー郡司も魅力的な人材だ。

広島勢の栗林、森下暢仁も実力的には残したいところだが、こちらは近藤の動向次第だろうか。

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【宮古】(サラリー:3390)

◎:才木浩人  
○:田中正義 岡林勇希 
△:宮崎敏郎 マルティネス 岡本和真 友杉篤輝 

<評>
昨年の頓宮のように、サプライズ的な存在はいない。
「年俸が高めの実力者」をリスト入りさせるか、戦略の方向性が問われることになりそうだ。

年俸と実力のバランスから考えると、阪神の先発右腕才木はプロテクトが確実視される。
日本ハムで抑えを務めた田中正義も比較的年俸が安く、候補に挙げられる。

野手勢は決め手に欠ける。
年俸負担を考慮しなければ、大砲の岡本、巧打者の宮崎はぜひ確保したい。
しかし、この2人で600以上の負担になるだけに、両獲りはなかなか手が伸びないだろう。
となると、前回のプロテクト岡林のほか、大穴としては俊足好守の友杉もあり得る。

絶対的守護神になり得るマルティネスは年俸200。
このラインがプロテクトの候補になるかどうかも興味深い。

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【文京町】(サラリー:3230)

◎:東克樹 山崎福也
○:五十幡亮汰
△:塩見泰隆 佐藤輝明 サンタナ 岸孝之

<評>
前回の調布から引き継いでのプロテクト選出となる文京町だが、候補が多いとは言い難い。
人選にはやや頭を悩ませそうである。

日本シリーズを制した横浜のエース左腕である東、日ハムの2ケタ左腕の山崎はほぼ確定。
前回までの主力だった加藤貴之は高額年俸と、上記2人とタイプが被ることがネックに。
技巧派ではあるものの、右の岸の方が可能性は高そうだ。

野手ではセ打率2位のサンタナ、虎の主砲佐藤輝明がいるが、こちらもやや年俸が高め。
6球団中サラリーキャップ最小という事情を考慮すると、
快足の五十幡や、比較的年俸の安い塩見の方がリスト入りさせやすいだろう。

posted by コミッショナー at 22:58| Comment(0) | 開幕前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする